最新の映えるポップアップイベント事情 in ニューヨーク

2018年10月に行ったニューヨーク旅行の最大の目的は「Pop-Up(期間限定イベント)」に参加することでした。というのも日本で同様のPop-Upをしたいと思っていたため、最先端のニューヨークで知見を得たかったからです。10日の滞在で、巡ったPop-Up13軒。良いもの悪いものたくさん学んだので紹介します。また最後にどうしたらこういうイベントを見つけられるかのTipsをお伝えします。(最新といいながら2018年10月の情報です)

前置き

2016年、Museum of Ice CreamというアイスクリームをテーマとしたPop-Upがニューヨークで開催されました。チケットは3日で完売するほどの大人気イベントとなりました。その波を受けフォトジェニックなPop−Upがたくさん開催されています。

 

popup01.png
Museum of Ice Cream公式Instagramより

企業もこちらに目をつけて、類似のミュージアムを期間限定で開催したりしています。特にGoogleはこのようなPop-Upをたくさん開催しているイメージです。日本でも、「Google Home Mini ドーナツショップ」や「OK Google, おばけやしきにつれてって。」が開催されていましたね。

popup02.png
イベント「OK Google,  おばけやしきにつれてって。」の外観

私が参加したPop-Upは、13軒。レベルの高いものから、大学の学園祭レベルのチープなものまで様々でした。

  • Magic Lab
  • Harry Potter: A History Of Magic
  • Color Factory New York
  • Candytopia
  • Museum of Illusions
  • NIGHTMARE MACHINE
  • Ocean Odysseyこれは常設かも)
  • The Museum of Pizza
  • 他企業系のPop-Up(もしかしたら常設イベントもあるかも)を5軒ほど体験

「良いな」と思った手法

「プロジェクションマッピングとセンサー」を使う

Harry Potterのイベントは、写真撮影不可だったため写真はありません。「ポーションを作る」と言うコーナーでは、設置されたリアルなお皿の上に、プロジェクターで薬草やスパイスなどが投影されます。特定の薬草やスパイス触れると、鍋の中に放り込まれます。最後は投影されたスプーンでかき混ぜます。作り方が正面に投影されているのですが、手順通りに作らないと失敗することもありました。また、プロジェクションマッピングを使ったタロット占いもありました。リアルなテーブルの上に投影されたタロットカードが現れ、カードを選ぶと出たカードの説明がテーブル上に現れました。いずれも簡単に操作でき、誰でも自然に使いこなせていました。

ナショナル・ジオグラフィックの海洋生物科学館?博物館?「Ocean Odyssey」にも参加しました。ナショナル・ジオグラフィックならではの美しい動画やリアルな映像をふんだんに使い、プロジェクションマッピングやセンサーを使った展示がありました。

↑ 「Ocean Odyssey」のプロジェクションマッピング+センサー

また、スクリーンとセンサーですが、手でサインを送るとアシカがその通りに動いてくれる小ブースもありました。子どもたちが喜びそうな仕掛けです。動画をご覧いただくとわかりますが「耳がついているのが「アシカ(Sea lion)」でついていないものが「アザラシ(Seal)」だよ」と生物の知識も教えてくれます。これは耳がついているので「アシカ」ですね。これはすべて日本語にして、夏休み辺りに日本で開催したら大人気の展示になりそうです。

↑ 「Ocean Odyssey」のアシカに手の動作で動きを指示する展示

「食べ物」を使う
popup04.JPG
「Color Factory」でのクランベリージュース。メイベリンのリップとコラボしていました

Color Factoryでは、たくさんのお菓子をいただきました。モチアイスクリーム、マカロン、グミ、ジュース、シャーベッドなどテーマに基づいた色をしたお菓子が用意されていました。ここで気づいたのは、お菓子をもらえると満足度が高くなります。

↑ 「Color Factory」で好きな色のマカロンをいただく。カラフルなお菓子が流れてくるだけでかわいい!

また、Candytopiaではブースごとに別の種類のキャンディーが用意されており、全部回り終える頃には7種類ほどのキャンディーを手に持っていました。

popup03.JPG
「Candytopia」のキャンディー。いくつか取っていいなんて太っ腹!

Googleが日本で開催した、ドーナツショップではドーナツが、おばけ屋敷では、ポップコーンがもらえたました。ブースごとに一口ずつのなにかを提供するという手法は、最後になにか一つもらえるより楽しめると思いました。

「Google Home Mini Donut Shop」の外観
「セルフィーを撮ってくれる場所」を作る
popup05.JPG
「Color Factory」の自撮りマシーンで撮影をする親子

Color Factoryで取り入れていたアイディアなのですが、自分たちでセルフィーを取らなくてもいいよう、カメラが設置されており、それで撮影した写真はイベント後、自分のメールアドレスに送られると言う仕組みをとっていました。(入場時にその登録をしています)

スマホで自撮りするほうが盛れるという若者も多いでしょうが、天井にカメラを付けていたり、両手で何かを持ち上げたりする時に自分では簡単に取れないショットを取れるような工夫はとても良いと思いました。

↑ 天井についているカメラから撮影したBoomerang

どのPop-Upにも存在した「ボールプール」
popup06.png
どこにでもあったボールプール

比較的どこのPop-Upにもボールプールがありました。ボールプールではBoomerangで撮影をすると楽しいです。ボールプールがあるだけでイベント感も増しますし、映えます。ただ、若干汗臭いプールも・・・衛生面は気になりました。

この中で落とし物をすると見つからなくなるため、場所によってはスマホを持ち込めないようにしているところもありましたが、落とし物には注意です!

↑ 「Candytopia」で Boomerang

「時間制」の入場券

今回訪れた多くのPop-Upのチケットは日本で購入してゆきました。いずれもチケットは30分単位の時間制になっていましたが、場所によっては15分毎や60分毎と様々です。その回のチケットを買った人たちをまとめて通し、まとめて説明し、まとめて移動させるところや、受付だけ通し、後は自由に散策できるところなど様々でした。時間制にすることである程度、混み具合をコントロールできますし、こういったイベントをする際には必須条件だと思いました。

とにかく「フォトジェニック」!!
popup07.png
フォトジェニックになるよう、カラフルな色使い

ほぼ全てに共通しますが「フォトジェニック」は必須です。色使いや見せ方などクオリティにこだわっているものが多くありました。

ただ、加工により映えるようにすることはできますが、実際の展示はチープなものもありました。壁にシールが貼ってあるだけ、しかも剥がれており、がっかりな感じなのに入場料を20ドルとしっかり取られることもありました。写真だけでなくもっと調べる必要があったと思いました。(今回はそれも含め体験なのでオールオッケーだと思っています)

popup08.JPG
チープすぎる、低クオリティの写真スポットの一例
Pop−Upができる空箱のような施設がたくさんある

これは羨ましいと思った点ですが、ニューヨークにはPop-Upができるような空っぽの施設がたくさんありました。街を散策していても「空いています」のような張り紙がしてあり、簡単に見つけられました。そして、いずれもの会場が広いのです。今回参加したPop-Upでも、まだあるの?と驚くほどでした。東京の場合、空っぽで広い場所は限られています。東京でもこういったスペースが増えると、もっとPop-Upが増えるように思いました。

Pop−Up イベントの探し方

こういったPop-Upに「行ってみたい!」という方も多いと思うのでどうやって調べたかをお伝えします。(特殊な探し方をしているわけではないので、当たり前の話かもしれませんが、)私はいずれもをInstagramで見つけました。通常のウェブ検索は全く使わず、Instagram一択です。特にニューヨークはPop-Upが多いので、ニューヨークで開催されるPop-Up専門のインスタグラマーがいます。彼女、彼らが参加しているストーリーを見ていると簡単に見つけられます。

特に私のおすすめのInstagramアカウントは、「FOMO FEED」です。映るPop-Upやフォトスポットでの投稿があり、このアカウントだけで網羅できると思います。Pop-Up開催側は、たくさんの人に来てほしいハズなので、こういったインフルエンサーには事前に情報を渡していたり、Pop-Upのプレオープンに招待もしているので、その人達に情報が集まります。私もニューヨークに行くまでの1年ほど、こういったインフルエンサーの投稿で情報収集をしていました。(1年ちょっと、行けるタイミングを見計らっていました。。。!)「FOMO FEED」のInstagramでは、ストーリーのハイライトに「Upcoming」があるので、そこから未来Pop-Upをざっと見ることもできます。

fomofeed_instagram.png
「FOMO FEED」の投稿の一部。映え写真ばかりでタイムラインを見ているだけでも楽しい

また、Pop-Upが開催されている施設のインスタグラムをフォローするのもおすすめです。Pop-Upを開催している人気施設では、次々に新しいPop-Upが開催されます。フォローしておき、自分が旅行するタイミングで何をしているのか見るのもいいでしょう。あとは、普通にハッシュタグでも探しました。私もニューヨーク滞在中に見つけたPop-Upもありました。突如現れるPop-Upは企業イベントばかりでした。現地で人に教えてもらうこともしましたが、基本的にInstagramをうまく使えば、たくさんのPop-Up情報を見つけることができます。

【おまけ】ニューヨーク滞在で体験した最高のイベント

popup09.JPG
「The Mile Long Opera」の最終地点で配布されていたパンフレット

最後に、Pop-Upではないのですが、ものすごく感動したイベントに出会えたので紹介します。それは、ハイラインで行われた「The Mile-Long Opera」という、5日間限定のオペライベントでした。事前に予約をしていないと入れないのですが、私はどうしても入りたくてスタンバイに並びました。ちなみに参加は無料です。

1847-1960年に実際に鉄道が走っていた高架路線を活用した公園が「ハイライン」で、長細いためチェルシーを2.3km縦断できます。2009年のオープン以来、ニューヨークの名所となり、行ったことがある人も多いでしょう。

このイベントでは、夜7時前から「ハイライン」を封鎖し、2.3kmある公園に1000人のシンガーが散り散りバラバラに立ちます。スタート地点は、ハイライン最南の入り口。観客は、2.3kmを歩いて北上します。シンガーはそれぞれ1分程度の台詞を言ったり、歌ったり、決められたことをロボットのようにずっと繰り返しています。そのため、歩かないと、同じことを延々と聞くことになるのですが、歩いてゆくとストーリーが展開してゆきます。「オペラ」と聞くと、劇場で開催されるようなイメージですが、屋外であり、自分が歩かないと話が展開しないという面白いイベントです。

多くのシンガーは、顔がよく見えるよう、つばにライトを仕込んだ帽子をかぶっていました。帽子以外にも何か光るものを持つシンガーもいましたが、皆、顔を照らし、暗い道の中で顔が目立つような演出がされていました。

シンガーの多くが、歩いているオーディエンスそれぞれの目を見て、訴えかけるように話したり、歌ったりします。イベント中、たくさんのシンガーとお互いの顔をじっと見合います。こんなにたくさんの人種の人と見つめ合ったことはないので、色んな顔があるなぁと思いながら、すごく不思議な気分になりました。見つめられているからか、訴えかけるように話すからか、自分の心に台詞がふっと落ちる時もありました。エモーショナルな場面もあり、実際に感動して泣いている人も何人か見かけました。

この全体の体験を通し、全体の構成やディレクションをした人はただただ素晴らしいと思いました。縦長の公園で、ストーリーを展開させるというアイディア。観客の歩くスピードや、その時の心情でキャッチするものはバラバラだと思いますが、全てが計算されているように思えました。

台本を書いた人もすごいし、誰がどこに立つかを決めるのもすごいし、こんなにシンガーを集められたのもすごいし、ハイラインを封鎖するという承認を得られたのもすごい。こんなにたくさんの人が作品作りに参加しているのに全体の体験が統一されていることに非常に感動しました。実施の難易度が高そうなイベントですが、一人(orすごく少人数)のカリスマとリーダーシップがないとできないものだと思います。「ものづくり」という仕事をしているため、非常に刺激をもらいました。

公式ウェブサイトから映像で体験できるページが出来ていました。ご興味があれば御覧ください。YouTubeでもプレイリストが出来ていました。

(おまけおわり)

たくさんのPop-Upやイベントが開催されているニューヨーク、行く気機会があれば、ぜひ巡ってみてください。

You may also like...