ニューヨークで開催された「Made by Google」のメインは「Google Home Hub」

10月9日、Googleはニューヨークで「Made by Google」を開催し、新しいハードウェアを発表した。9日の発表イベント後、同会場で3日間のイベントが開催されていたため、足を運んでみた。日本ではPixel 3の話題で盛り上がっているが、イベントで最も力が入っていたのは「Google Home Hub」だった。イベントでどんなことが行われていたのかレポートする。

Google Home HubのDemoスペース

まとめ

  • YouTubeで見たい動画を呼び出すとそのまま再生してくれる(動画を選んで、再生ボタンを押さなくて良い)
  • IoTデバイスと連携して声で操作できる
  • フォトフレームでは自分が見たい人達(ペット含む)を指定するとその人達のいい写真を選び見せてくれる
  • ディスプレイには光センサーとカラーセンサーが入っており、自動で調光してくれる
  • 部屋が真っ暗になった時、画面が点いているのに眩しくない状態になる
  • デバイスの大きさに対し音量が大きい
  • Disneyとのパートナーシップがより拡大

キッチン|「タップせずに」にフォーカスしたDEMO

Demoスペースに入ると、まずはGoogle Home Hubのブースとなっていた。「この部屋に入ってねー」と言われるがままに部屋に入ると、そこにはキッチンがあり、カウンターの上にはGoogle Home Hubが置いてあった。お兄さんが、Google Home Hubの使い方のデモを見せてくれた。

料理をしている時に、声だけで操作ができ、汚れた手で触らなくても良いように考えられている。例えば、YouTubeで動画を観たい時、「○○の作り方を見せて」というと、該当となる一つの動画に行き、そのまま再生される。通常は、どれにするかを選び、再生ボタンを押さないと動画は流れない。

デモをしたお兄さんは、指も使って操作をしていたため、どこまでを声で操作ができるのかは不明だ。ただ、今あるどのデバイスよりも、工程が少なく、シームレスに使えそうだ。

ベッドルーム|フォトフレーム機能とIoT連携についてのDEMO

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こちらでは、2人のスタッフがデモをする。一人目の姉さんは、フォトフレーム機能についてを話す。フォトフレームに映す写真を細かく自分で選ぶ必要はないとのこと。自分が見たい人を選んでおくと、アルバムの中から良い写真を自動で選びその写真が流れてくるそうだ。お姉さんの例にペットの犬も入っていたため、ペットの写真も判別できるようだ。

次に話してくれたことは、Google Home Hubには光センサーがついており、その時の明るさで画面の照度を変えてくれ、普通のフォトフレームと同じように写真が見えるようにしているそうだ。まわりの明るさによって調光されること自体は驚かないが、真っ暗になった時に驚きポイントがあった。それは、真っ暗でも全く眩しくないのに、画面が点いている点だ。写真が映っているわけではなく、黒ベースの背景の上に数字で時間が表示されているのだが、全く眩しくない。動画では数字は見えないが、肉眼では時間を薄っすら確認することができる。

二人目のお兄さんのデモになる。お兄さんの担当は、Google Home Hubで家電を操作できるという点。まず、Chrome Castと連携すると、声でテレビ上のYouTubeが操作できると話す(これはGoogle Homeでもできる)。またGoogle Home Hubはこの小ささなのに音量がかなり大きいことも押しポイントらしい。次に、Google Assistant 搭載のIoT製品がたくさんあるよ。ということをアピール。「おやすみ」というと、全ての電源はオフになり、家の鍵が自動で掛けられるところまでのデモを行った。

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最後に、Google Home Miniの話になるが、Disneyとのパートナーシップについての話があった。2018年のホリデーシーズンにGoogle Home Mini用のDisneyカバーが発売されるとのことだ。また、Disneyのキャラクターと話せたり、Disneyミュージックも聴けるようになるそうだ。2018年9月にアメリカのGoogle Home向けたDisneyコンテンツが追加された。そのパートナーシップの一環なのであろう。この動きは、対Alexaを意識した戦略の一つなのだろう。

Google Assistant 連携の IoTデバイスをズラリと展示

Bedroomが終わると、ソファが置かれているカフェやフィンガーフードが配られる広いスペースに移動した。そこに展示されていたのは、Google Home Hubで使えるIoTデバイスがずらっと並べられており、こんなに多種多様なデバイスが使えるよ!とアピールしていた。

景色はきれいだが、少し寂しげな「Pixel Slate」の展示

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カフェスペースの一角にノートパソコンが数台置かれていた。Pixel Slateだ。Google Home Hubの展示スペースに比較すると非常に狭いスペースで展示していた。触っていると、スタッフの人が話しかけてくれるのだが、割り当てられているスタッフの人数はGoogle Home Hubより少ない。

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噂の丸いキーボードを触ってみた。通常通りタイプをしようとしたのだが、円にうまく指が行かず、文字がうまく打てなかった。ただし、これは慣れの問題だと思うので、使っていたら正しく打てるようになるだろう。

最後の「Pixel 3」で楽しくたくさん写真を撮る

次に移動すると、ようやくPixel 3。Pixel 3がたくさん置かれ、実物を触れるようになっていた。

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中央には、スタイリッシュなバスケットゴールをデザインしたスペースがあり、イベントを開催できるようになっていた。私が訪れた際は、Made by Googleの会場をデザインしたアーティストさんがゲストスピーカーとなり、これまでの作品やアート制作をするようになった経緯などを話していた。

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ブース内で写真を撮っていたら、Pixel 3 の姉さんが「写真を撮ってあげるよ!」と声をかけてくれた。まずは私のiPhoneで撮影してくれた後、「Pixel 3でも撮ってみる?」と声をかけてくれ、誘導がスムーズ! 「一緒に撮ろうよ!」とセルフィーを提案し、 Pixel 3をインカメにした後、広角にもできるのよと、サクッと広角に。そして、フォトブース機能を使うと写真が撮れるの!と、カメラを掲げお姉さんが顔を作るとパシャ!と写真が撮られた。いつもセルフィーをするとき、うまくボタンを押せず3秒タイマーを使っていたので、感激! その後、二人で色んな顔をしていっぱい写真を撮った。セルフィーを撮るにはiPhoneより良いと思った。その後、メールにて撮影した写真を送ってくれた。

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イベントのフィードバック後におみやげGET

イベントのフィードバックを答えたた後、ノート、ペン、本イベントをデザインしたアーティストの絵が入ったお土産袋をもらい、イベントはこれにて終了。

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なぜGoogle Home Hubがメインなのか?

※ 1は事実で、2は現在のプロモーション活動やパートナー連携の仕方などからの筆者の憶測

  1.  Google”初”のスマートディスプレイである(Google Assistant 搭載のスマートディスプレイは他社から販売されている)
  2. 米スマートスピーカーのシェアはAmazonが66.6%を持っており、Googleは巻き返ししたいと考えているはず(2018/4時点、出展:eMarketer

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画面付きであることでの Googleにある勝算

Googleは、YouTube、検索、地図、メールなど、既にユーザーの生活に入り込んでいるサービスがある。ソフトとハードが連携することにより、よりよいUXを提供できる。今回のDemoをみても、画面内のUIがとても美しく、使いやすそうなのだ。Google の各サービスを最もシームレスに使えるスマートディスプレイになるだろう。

特にYouTubeがGoogleを有利にする。Amazon Echo Showの販売開始当初、音声で簡単にYouTubeの動画を再生できる機能を売りの一つとしていた。しかし、GoogleはEcho Showからのアクセスを完全にブロックしたのだ。現在は、通常のウェブブラウザから視聴ができるようになっているのだが、「音声で簡単に再生」はまだ許されていない。これはAmazonにとって相当なダメージだろう。

アメリカのスマートスピーカー所持率は20%を超えキャズムを超えたと言われている。しかし、スマートディスプレイについては「売れている」という話を聞かない。アメリカでの所持率を調べてみたが、データにすら簡単に出会えない。つまり、Alexaでもこれからであり、十分に対抗できる。スマートスピーカーからスマートディスプレイに乗り代わるタイミングが有ると見越した戦略であろう。

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全体のまとめ|Hubは魅力的であり、日本に来ることを想定しておくべき

Made by Googleでは「Google Home Hub」に与えられていたスペースと人数が、他2つのデバイスに比較し圧倒的に多かった。デバイスを持たせてもらったのだが、初代Amazon Echo Show を持った時の「重い!」という感覚はなく、「軽い!」と思った。(初代Amazon Echo Showは1170g、Google Home Hubは480g。いずれもディスプレイは7インチ)

デバイスのデザインは可愛く、UIがとてもきれい。ハードとソフトの連携ができており、UXが良さそう。現状のGoogle HomeアプリとAmazon Alexaアプリで考えても、UXに違いがあり、Googleのほうが使いやすい。こういった体験づくりはGoogle のほうが知見があるからだと思う。その点で考えても、Amazon Echo Showより魅力的だと思った。

まだ日本での展開は発表されていないが、必ず日本にくる時が来るだろう。もしスマートディスプレイが広まった際、最も侵食されるのがスマホの利用時間となり、ライフスタイルに影響を与えるこだろう。スクリーンショット 2018-10-27 16.03.52.png

最後に、日本のGoogleでPixel 3の推しポイントの一つとしている「Google Lens」だが、Pixel 2の既存機能であるため、本イベントでは全く触れられていない。10月20日〜28日まで表参道で日本で開催している「Google Pixel まだ見ぬ世界展」でもPixel 3で Google Lens を体験するコーナーがあった。

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